リンゴの皮 2018 6 10

 私たち人類から見れば、
大陸というものは頑丈なものに見えますが、
地球全体の構造から見れば、
大陸は、リンゴの皮のように薄いのです。
 ニュースでは、連日、
ハワイ島の噴火が伝えられますが、
この噴火が「スーパーホットプルーム」に絡む動きでないことを祈りたい。
 私が子供の頃、庭に井戸があり、
井戸から水をくむには、「呼び水」が必要であり、
地下水をくみ上げるには、呼び水が重要な役割をしていました。
 さて、「スーパーホットプルーム」とは、
プルームテクトニクス理論に出てくる言葉で、
スーパーホットプルームが起こるところは、「隆起する大陸」となり、
スーパーコールドプルームが起こるところは、「沈みゆく大陸」となります。
 地球の地殻変動や火山活動は、
プレートテクトニクス理論では、全部、説明できないところがあります。
そこで、プルームテクトニクス理論が出てきたのです。
詳しくは、以下の「プルームテクトニクス 2004 10 5」を参照してください。
やがて、今世紀中か、来世紀には、世界地図の地理的変化が起こるかもしれません。

プルームテクトニクス plume tectonics 2004 10 5
 「プルームテクトニクス」という理論を知っているでしょうか。
プレートテクトニクスは知っているが、
プルームテクトニクスは知らないと言う人が多いでしょう。
 多くの人が知っているプレートテクトニクスとは、
簡単に言えば、プレートというものが、徐々に移動していくと考える理論です。
 たとえば、太平洋プレートが移動し、大陸プレートと衝突するところに、
地震や火山が多くなるということです。
 ちょうどよい見本が、日本です。
太平洋プレートと大陸プレートが、ぶつかるところに位置していますので、
日本列島は、火山列島とも、地震列島とも言われています。
 しかしながら、地殻変動や火山活動は、
このプレートテクトニクス理論では、全部、説明できない部分があるのです。
 そこで、プレートテクトニクスを補完する理論として、
あるいは、新しい地殻変動の理論として、
プルームテクトニクスという理論が出てきたのです。
 この理論は、プレート同士が衝突するという地球表面の動きよりも、
むしろ、マントルなどの地球内部の動きに焦点を当てた理論と言えます。
そして、こうした地球内部の動きが、地殻や大陸に、どう影響するかを考える理論です。
 これは、簡単に言えば、こういうことです。
日本付近では、太平洋プレートが、大陸プレートの下に、沈み込んでいますが、
「沈み込んだプレート」は、塊として、上部マントルの底にたまります。
 これを「スラブ」と言いますが、
このスラブが、やがて巨大な塊になると、その重さで、上部マントルの底から、
下部マントルの中を落下していきます。
最終的には、この巨大な塊は、下部マントルの底、つまり外核の上にたまります。
 こうした現象は、マントルに比べれば冷たいので、大規模な「熱の下降」と言えます。
これを「スーパーコールドプルーム」と言います。
このスーパーコールドプルームが起こるところにある大陸は、「沈みゆく大陸」となります。
 また、こうした場合に、やがて、スーパーコールドプルームとは逆のものができます。
これが、スーパーホットプルームです。
 このスーパーホットプルームとは、地球内部の外核部分から地表の地殻へ向けて、
下部マントルや上部マントルを突き抜ける「巨大な熱エネルギー」となるのです。
 こうしたスーパーホットプルームができるところは、
火山活動が活発になり、「隆起する大陸」となります。
 やがて、地球は、こうした地殻変動の活動期に入ってくると思います。
つまり、何が言いたいのかというと、
プレートの中央部であっても、地震や火山とは関係ないと言い切れないということです。
 むしろ、これからの時代は、プレートとプレートが衝突するところよりも、
プレートの中央部や周辺部の方が、地殻変動が大きくなると考えています。




































































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